【過去記事転載】コースワーク振り返り(対策編 春学期ミクロ)

前回の続きで,春学期の授業について書いていきます.

ミクロ経済学(春学期)

最初に展開型ゲームの表現方法を学ぶことで授業の導入の代わりにし,その後

  • 期待効用理論
  • Anscombe-Aumannの主観的確率による期待効用表現定理
  • ポートフォリオ選択
  • Stochastic Dominance
  • リスクシェアリング
  • プリンシパル・エージェント
  • 戦略型ゲーム
  • ベイジアンゲーム
  • オークション
  • メカニズムデザイン
  • ダブルオークション
  • 均衡の存在証明(Dasgupta-Maskin)
  • 展開型ゲーム
  • sequential bargaining
  • 繰り返しゲーム
  • 動学ベイジアンゲーム
  • Nash bargaining

などをカバーしました.

文字を読んでいただければわかるように盛りだくさんです.講義では各トピックの基本モデルを説明して,後は参考文献として論文を紹介するというスタイルでした.また授業には学生による講義ノートが用意されていました(少々ミスもあったので完全に信用することはできませんでしたが).

以下,授業の参考文献や私が勉強する上で参照したテキストを挙げていきますが,まだ私も全て消化したわけではないので,理解の不十分なところやより適切な文献の書き漏れがあるかもしれませんので,その点をご了承いただきたいと思います.

対策としては

    • 期待効用理論とポートフォリオ選択,Stochastic DominanceのところはMWGの6章,Anscombe-Aumannは原論文(記事末に出典を載せます)かItzhak Gilboa, “Theory of Decision under Uncertainty”を読むとよいと思います.
    • リスクシェアリングについては講義ノートとLjungqvist and Sargent, “Recursive Macroeconomic Theory”(以下LS)の8章の内容を参考にしました.*1
    • プリンシパル・エージェントはMWGの14章にも載っていますが,MWGには基本的なモデルしか載っていないので私は伊藤秀史『契約の経済理論』を読みました.

 

ゲーム理論については基本的にRobert Gibbons, “Game Theory for Applied Economists”に沿っていました.各論として

  • オークションはVijay Krishna, “Auction Theory”の2-5章を参照しました.
  • 展開型ゲームでgame treeの定式化はMWGの7.C節かKreps-Wilsonの論文に書かれているものが有名だと思います.また授業ではAlos-Ferrer and Ritzbergerの論文が参考文献として挙げられていました(個人的にはOsborne and Rubinstein, “A Course in Game Theory”(以下OR)の定式化はこの論文のものに近いと思います).
  • sequential bargainingについてはORの7章が詳しいです.
  • 均衡の存在証明について,私は授業と講義ノートの解説を読んだだけですが,通常の凸コンパクトゲームでの効用関数の連続性の仮定を上半連続性に弱めたものとして考えればよいと思います.
  • 繰り返しゲームについてはone-shot deviation principleを他の本で学ぶ必要があります.コンパクトなまとめとしてはDebraj Rayによる以下のレジュメがあります(ORでは展開型ゲームの章に,有限ゲームについてのone-shot deviation principleが証明されています).

http://www.econ.nyu.edu/user/debraj/Courses/GameTheory2003/Notes/osdp.pdf

    • Nash bargainingについては私は授業と講義ノートを参照しました.ORにも15章に解説があります.

 

試験に関しては,試験時間に比べて問題量が多いことを除けば標準的な問題が多かったので,しっかり勉強して理解していけば大丈夫だと思います(ちなみに試験を解くだけなら例えばone-shot deviationの証明をできる必要はなく,それが使えれば十分です).

出典
Anscombe and Aumann (1963), “A Definition of Subjective Probability,” The Annals of Mathematical Statistics
Kreps and Wilson (1982), “Sequential Equilibria,” Econometrica
Alos-Ferrer and Ritzberger (2005), “Trees and Decisions,” Economic Theory

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